皆様こんにちは!
ウィジードッグクラブ本部の金成です。
今日は3月11日(金)東日本大震災より11年が経ちました。
曜日も同じ。卒業式だった皆様ご卒業おめでとうございます!
当時の愛犬との話を今日は書かせていただきますので少し長くなります。内容はクレート待機の重要性です!
それでも当時の様子をそのままお伝えいたしますので、思い出されることによりご気分すぐれない方はそっとページを閉じてください。
そして、少し落ち着いたときに是非ご拝読ください!
↓当時の震災を一緒に乗り越え、兄弟のように育った愛犬です!
私は福島市で被災しました。実家で地域としては海に面しておりませんでしたので津波の被害はありませんでした。
聞いたことのない音(地震速報)と地鳴りとともに立っていられないほどの大きな揺れ。
その時学校にいた私は安全に避難することができましたが、訳が分からないこの状況に不安になりながら
友人たちと雪が降る寒空の下肩を寄せ合ったのを今でも昨日の事のように覚えています。
自分が安全な場所に避難して不安になったのが当時飼っていた愛犬の事でした。
両親に迎えに来てもらい家に帰ると、家は斜めに傾いており建付けが悪くなった結果家の扉がすべて全開でした。
うちは全員が出かけるときはクレートに入れるシステムでしたので大きな揺れが収まった瞬間に家に入り愛犬を探しました。
家の中はすべてのものが飛び出し、床に大きな溝ができて、柱が歪んで、、、朝出かけた時とは全く違う家。
クレートを探すといつも入れていたところに姿が見えない…
怖くて飛び出して、外にまで行っちゃったかな、ブロック塀にもしかして…などと嫌な想像ばかり広がりました。
よくよく探せば、もう一つテーブルの下においていたクレートの方にきちんと入って待っていました!
クレートの周りは食器の破片が飛び散り、物が飛び出しぐちゃぐちゃ。もしここでクレートに入っていなかったらと考えると。
誰かが家にいて一緒にいるより、誰もいない中怖い思いはさせてしまったけどクレートの中で待機していたことの方が安全だったと心底思いました。
アカデミーの座学の中ではよくハウス待機の話が出るとつい熱くなってしまいます。
今回の状況でもし、フリーになっていたら確実に外に逃げていたことでしょう。
サークルだった場合は上から飛び越えて家の中でけがをしていたかもしれない。
そう思うとこの時は不幸中の幸いだったと思います。
そして、その後の避難の時にもクレートの使用が日常的だったからこそ安全に動けたと思います。
災害はいつ起こるかわかりません。だからこそ日常的に使用する事の大切さを身に染みて感じました。
こんなことが起こらないことは願いながらも、こんな日こそ色んな事を振り返ってみるのはいかがでしょうか。
最後に被災された皆様をはじめ、すべての皆様・その大切なペットたちが平穏に暮らせる日を心からお祈り申し上げます。