2022年04月05日

しつけに於ける標準とは。

皆さん
こんにちは。

ウィジードッグクラブ本部の加藤です。

先日しつけ相談の問合せがあり、これからパピーを迎える予定のお客様と話す機会がありました。
話を聞いてみると、これまでにも犬は飼っていたけれど、特にしつけはしていなかったそう。今度迎える子にはちゃんとしつけをしていきたいけど、ネットの情報はいろいろな意見があってどうすればいいのかわからない。という相談でした。

この手の相談は一般のお客様はもちろん、受講生からもよく聞かれることがあります。
「うちの子◯◯なんですけど、どうすればいいですか?」
「色々試しても上手くいきません。どうすればいいですか?」
……正直に言うと、「わかりません!」というのが本音だったりします。。

少し話はそれますが、ドッグトレーナーをしていると「先生」と呼ばれることがあります。
個人的にはちょっと違和感があるんです。
皆さんもご存知のように、イヌについての研究はここ最近(50年ほど前)に盛んになったばかりで、イヌという生き物についてはまだまだ分からないことが沢山あります。しつけの方法にしても、大きな考え方はありますが、やり方や考え方はトレーナーによって様々。
確かに情報を提供する立場ではありますので、お客様からすると「先生」なのかもしれませんが。。

もちろん「先生」ではないから「わかりません」というつもりはありませんよ!
ただ、トレーナーは必ずしも「正解」を知っている訳ではないということです。

話を戻しますね〜。
私たちは、何か物事を判断するときに”標準”をまず考えると思います。そして、それと比べて目の前にある”課題”がどうなっているかを見極めていると思います。もしくは、”標準”を求めることもあるのではないかと思います。
犬のしつけに於いては、後者の考えになるケースが多いような気がします。
(冒頭に書いた、お客様は完全に後者でした。)

では、犬のしつけにおいて”標準”とはなんでしょうか?
それはおそらく、本やネットで調べた時に最初の方に出てくる内容だと思います。つまり、一番人目につきやすいところに”標準”はあります。(「多くの人が使っているから」や「平均値」だからこそ”標準”なのかもしれませんが。)

教室に来てくれる飼い主は”標準”を使ってみても上手くいかず、途方に暮れているケースもあるんです。なぜでしょうか?”標準”が間違っているのでしょうか?犬が問題児すぎるのでしょうか?

私は犬に対して”標準”を当てはめることはできないと思っています。なぜなら、犬は生き物だからです。それも人間のそばで在り方を変化させてきた特殊な生き物です。
「A」という”標準”を「犬a」に当てはめた時と「犬b」に当てはめた時で、結果が異なる場合があります。しかも犬は飼い主と一緒に生活していますから、飼い主の行動によってもその結果はさらに変わっていきます。一つの事象に対して、変数があまりにも多すて、’’標準”を当てはめるだけでは解決しないのだと思います。

では何が必要なのかというと、「”標準”をもとにして、犬と飼い主ごとに対策を考える」ことだと思います。つまり応用するということですね。
なんだ、簡単じゃないか。と思われるかもしれません。
そう思ったあなたに問題です!
「犬のが緊張している時はどんな行動をするでしょうか?」

この質問に対して、5つ以上の行動を答えられる飼い主はどれくらいいるでしょうか。私の体感ではかなり少ないのではないかなと思います。一緒に暮らしている愛犬の気持ちが分からない状態では、応用は難しいと思います。

そこで、ドッグトレーナーの出番というわけですね!
一般の飼い主よりもイヌについて多くの情報を持っているドッグトレーナーは、その犬と飼い主を見たり、話を聞くことでプランを立てます。”標準”からどの程度応用すればいいのか考えて、改善までの一番の近道を探ります。
ですから、少し話を聞いただけでは分からないのです。

今はすぐになんでも調べることができます。情報にアクセスできない環境を探す方が難しいかもしれません。だから答えではないのに”標準”が絶対的な正解のように見えるのかもしれません。でもそれだけではイヌ相手には通用しません。
”標準”をもとに応用する力。それを身に付けなければいけません。
まずはもっとイヌについて知るところから始めていきましょう!

posted by Wiz.dog Club at 21:45| 思うこと