2022年07月21日

WDA受講生向け 特別講習会 開催!!

皆さん こんにちは。
ウィジードッグクラブ本部の加藤です。

今回はWDA受講生にお知らせです。

WDAではドッグトレーナーとドッグセラピストに必要なこととして第一に”ハンドリング技術”を掲げています。実際のカリキュラムでもスクーリング時間の2/3をハンドリング技術習得にあてています。
しかし、同時に”知識”も必要と考えています。カリキュラムの中でも座学の時間を確保していますし、任意の勉強会をすでに実施しております。

「お金と知識はいくらあっても損はない」
これは子供の頃に父に言われた言葉です。その時はイマイチ分かっていませんでしたが、大人になってからは身にしみて実感しています。
ということで、特別講習会を実施します!!

先に言っておきます。
日程が合う方は参加してください!
日程が合わない方は、アーカイブ(1週間限定)をみてください!

と文字(声)を大にしてお伝えしたのも、私と同じ失敗を皆さんにはしてほしくないという思いからなんです。

受講生の時は、新しく覚えることや体験することがたくさんあるので、どうしても直近で学んだことしか目に入らないことがあります。でも犬のトレーニングやしつけの方法には残念ながら正解がありません。(WDAのカリキュラムでお伝えしている事に間違いや嘘はありません。ただ、絶対的な正解でもないのです。)ですので皆さんには幅広い目線で考えてほしいのです。
WDAのカリキュラムには、ルールがありますから、それに則る必要はありますが、方法は一つではなく、”どうやったらルールを守りつつ、正しい形に近づけるか”を一人一人が自分の頭と体を使って考えてほしいのです。

では”考える”ために必要なことは何か・・・?

私はWDA卒業生の研修を行うこともあり、その時によく言われる言葉があります。
「私は”その経験”がなくて、わかりません。どうしたらいいでしょうか?」

そうですね。確かに「経験」は必要かもしれません。自分の経験から予測して対応策を考える。それは大切なことだと思います。でも「経験」できない事は”考える”こともできないのでしょうか?
そんなことはないと私は思います。経験していないことも、状況を想像し考えることはできます。そしてその想像をより強固なものにしてくれるのが「知識(情報)」だと思っています。

知識を得ることに苦労する時代ではありませんが、「一人では重い腰が上がらない」「どこから勉強すればいいかわからない」なんて方もいると思います。そこで今回の講習会を通して皆さんの知見獲得と拡大の一助になればと思っています。
詳細は割愛しますが、テーマは以下で行います。
・オペラント条件付け
・行動分析学
・犬のボディーランゲージ

できる限り客観性を持たせるべく、この講習会では参考書籍に基づいて内容を紹介していきます。特に事前準備は必要ありませんし、オンライン上で実施となりますので、受講生ならどなたでも参加できます。まずは参加してみてください。






ここまで読んでくれたそこのあなた!!
ご参加お待ちしておりますね。
posted by Wiz.dog Club at 00:12| お知らせ

2022年07月03日

「怒り」をコントロールする

今回は、島本が担当します。


「言葉の通じない動物のココロを知るためには、まずは人間同士のコミュニケーションができないと知ることは無理だよね!」


この言葉は、コミュニケーション論を研究しているとある大学教授から言われた言葉です。


なるほど!確かに!


動物は言葉が通じないから人間はいかようにも都合の良いように解釈をする。

だからこそ、人間には相手の気持ちを理解する為の想像力や観察力等…

つまり配慮や察する力等が大切です。

積極的に相手(人)を知ろうとする姿勢の人は、相手の色んな反応を想像し、観察し、思ってもみない反応等を経験しているからこそ、言葉の通じない動物に対しても配慮や察する力等を働かせることができるということですね。


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そのコミュニケーションですが、いつの時代もどうすれば円滑にすることができるのか? が課題です。

中でも、時にはお互いのコミュニケーションや関係性を潰してしまう「怒り」という感情をどう考えればいいのか? ということが人々の間で度々議論されています。


この「怒り」、昔から多くの人々が頭を悩ませてきたようです。

ローマ帝国時代の哲学者が「怒りは人の狂気で無くす必要がある」とか、古代中国の皇帝が側近に「怒らないようにするから、どんどん私の悪いところは注意してね」と言っている文献も残っています。面白いですね。


さて、皆さんはアンガ−マネジメントと言うのはご存知でしょうか? 

1970年代にアメリカから始まり「怒り」をコントロールすることでコミュニケーションを円滑にしていこうとする心理トレーニングです。


アンガ−マネジメントは怒らないことを学ぶのではなく、怒る必要のある時は後悔しないように怒る。ただ、その時に自身の『〜であるべき』という一方的な価値観を押し付けていないか? 怒りの原因になる感情は何なのか? その問題は重要なのか? 解決できることなのか? を客観視します。その上で自身の気持ちをきちんと伝え、かつ相手との関係も潰さないようにコミュニケーションを進めていきます。

ウィジードッグクラブではこのアンガーマネジメントがしつけ教室において、ドッグセラピーの現場において、大いに役立つものであると考えました。


そこで2022630日に、一般社団法人アンガ−マネジメント協会の講師を招き、ウィジードッグクラブのトレーナーとウィジードッグアカデミーの受講生に、「怒り」についてのオンライン講習会を開催しました。


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参加者は50名以上。怒りについてのワークフレームや怒りのしくみ、怒りの正体、3段階の怒りのコントロール方法を学びました。


今回の講習会を通して私は、自身のココロを知り、相手の気持ちを尊重する、その上で必要であれば自身の想いをしっかりと伝える、決して感情に振り回されないこと、そこにこのアンガ−マネジメントの本質があると学びました。


ドッグトレーナー・ドッグセラピストは、犬の立場に立つことが大切です。

でも、飼い主様やドッグセラピー参加者様の気持ちにも寄り添わなければ、犬と人を笑顔にすることはできません。


この本質を知り、コミュニケーションを大切にする、その姿勢が言葉の通じない犬との関係性をもっともっと豊かにしていくのだと思います。


ウィジードッグクラブ・アカデミーでは、今後も機会があれば、このような講習会を開催していきたいと思います。



posted by Wiz.dog Club at 17:32| 思うこと