2023年02月28日

イヌの気持ちを判断する Part1

皆様こんにちは。
ウィジードッグクラブ本部の加藤です。

気づけば今年も2ヶ月が過ぎました。
いや〜本当に時間が経つのは早いですね。うかうかしてるとあっという間に年をとってしまいますね。。

そんなことはさておき、
ウィジードッグクラブではイヌのプロとして技術向上・知見獲得を目指して様々な講習会や勉強会を実施しています。その中にはウィジードッグアカデミーの受講生を対象にした勉強会などもあります。
もう2年以上前になりますが「ボディーランゲージ研究会」という会を始めました。2年も経つと初期メンバーの方はウィジードッグアカデミーを卒業してトレーナーとして活動している方もいます。
(時が経つのを実感します笑)
新たなメンバーを追加しつつ現在も月1回のペースでオンライン上で集まって意見交換をしています。これまでは自分たちのイヌのボディーランゲージやネット上にあるイヌの動画を見て、「この動きはどんな気持ちだろう?」と考察をしてきました。メンバーそれぞれが、書籍を読んだり参考になりそうな情報を集め知識も増やしてきました。

そんなボディーランゲージ研究会ですが、3年目を迎えた今年は新たな試みをしていきます!
これまではあくまで知識と目で見た感覚でイヌの気持ちを推測ってきました。そこにもう少し客観的な数値を取り得れることにします。

「イヌパシー」というアイテムをご存知でしょうか?
イヌパシーはイヌの気持ちを心拍数で判断し、その時の気持ちを色の発光で視覚的に表現してくれるアイテムです。メディアにも取り上げられた事もあるのでご存知の方もいるかもしれませんね。
心拍数の変動と気持ちの変化の因果関係はある程度科学的に証明されつつあります。私たちは研究者ではありませんから実際にイヌの生体内の反応を調べることはできません。それでも行動観察と心拍数の変動を組合わせることで、これまでよりも客観的なデータが取れるのではないかと期待しています。
JPEGイメージ-A10FBCA80DB2-1.jpeg

本当は今年の1月からスタートするはずだったのですが、色々準備に時間がかかってしまい今月から本格的に始動する予定です。
このブログでも随時経過報告ができればと思います。

このブログを読んで「興味があるぞ!」と思ったウィジードッグアカデミー受講生の方は私までご連絡ください。一緒に調べていきましょう!
posted by Wiz.dog Club at 09:21| 思うこと

2023年02月19日

第2回イベント実践練習会開催しました!

皆様こんにちは。ウィジードッグクラブの金成です。

先日ウィジードッグアカデミー受講生向け練習会として、「イベント実践練習会」を開催いたしました!

この練習会は実際に受講生にイベントを企画していただき、お客様役の受講生と講師にむけて実施をしていただきます。
今回の練習会のねらいは「お客様対応に慣れる」ことでした。
当日はとても緊張されていましたが、参加された2名の受講生とも一生懸命頑張っておりました!
IMG_5940.jpegIMG_5950.jpeg

前回のイベント実践練習会から続けて参加された方は、
振り返りで「前回よりも少し余裕が出てきました!」とお話しくださいました。
繰り返し練習することで確実に実力に繋がっていますね。

イベントなどで大人数を前にすると最初は話すことに必死になってしまうものです。
しかしそうすると、お客様の様子や反応が見れなくなってしまいます。
そのため、このような練習会で人前で話す練習とお客様を見る練習の2つを行います。
想像していなかったお客様の反応や質問に焦ってしまうことも、繰り返し練習することで臨機応変な対応力もついていきます。
お客様役の方達もご協力ありがとうございました!

ウィジードッグアカデミーでは練習会やイベントのお手伝い募集などがありますのでスクーリング(授業)だけでは体験できない、様々な経験を積むことができます。
卒業後少しでも自信を持って現場に出ていただけるように最大限のバックアップいたしますので!
受講生の皆さん、アカデミーにご興味を持っていただいている皆さん、講師陣になんでもご相談くださいね。

練習会に参加された皆さんお疲れ様でした花見(さくら)
posted by Wiz.dog Club at 10:28| ウィジードッグアカデミー

2023年02月18日

東京農業大学の増田宏司先生にお話伺いました!

皆さんこんにちは。
ウィジードッグクラブの加藤です。

先日東京農業大学の増田宏司先生に講習会を実施していただきました。
テーマは「犬の気持ちやココロに関する講習会」です。
増田先生の専門は動物行動学で多数の本も執筆されいます。実際にしつけ教室も開催するなど精力的に活動されています。

私も以前から、増田先生の本を読んでいたのでとても楽しみにしていました。

講習会では最新の科学研究について解説や、増田先生がしつけ教室で気をつけていることなどを分かりやすく説明していただきました。
中でも印象的だったのは「属性」の話ですね。
(犬の話じゃないんかい!と言うツッコミがきそうですが(笑)最新の科学研究のお話はまた別の機会にさせていただきます!)
増田先生曰く、人は様々な属性を背負っている。だからこそ、それを意識してコミュニケーションをすることが大切だということです。
増田先生の属性は……
「大学教授」
「獣医師」
「しつけや行動治療の専門家」
「本を出してる」
「メディアで見る人」
という属性があってお客様からすると「叱られるかも」とか「忙しそう」という印象になるそうです。だからその属性を取っ払うことができるように意識されているそうです。

この属性という話は人はもちろん「犬のしつけ」という概念にも当てはまるものだなと感じました。
一昔前の犬のしつけは「犬には厳しく厳格なリーダー(アルファ)が必要である」という考えが一般的でした。場合によっては犬に嫌悪刺激を与えることで行動矯正をすることもあったかと思います。現在はその考えが間違っていることを多くの方が知っていますよね。ほとんどのしつけ教室が犬への強い嫌悪刺激を使わないようになっているでしょう。

しかし一般の愛犬家と接しているとまだまだ「犬のしつけ」が持つ属性に違和感を感じることがあります。
「犬に言うことを聞かせる」
「犬を人の思い通りにコントロールする」
こういった属性を感じることがあるんです。

犬にココロがあることは多くの方が感覚的に理解していると思います。科学研究によって徐々にそれも証明されてきています。それでもなお、犬のココロを無視した考え方がまだまだある事が残念に感じることもあります。

例えば自分の身近な人(子供やパートナー、会社の部下、同僚など)とコミュニケーションをとる時に「相手をコントロールしてやろう!」と思ことは少ないと思います。相手に納得してもらう為には、相手のココロを推測って色々と工夫をすると思います。これは犬に対しても同じことではないでしょうか。

「犬のしつけ」と言う概念が持つ「属性」をどうすれば取っ払うことができるのか!
ドッグトレーナーの端くれとして考えなければいけないなと感じました。もしこの属性をなくすことができれば日本の動物福祉もよりよくなっていくのではないかと思います。
JPEGイメージ-9B03939C3578-1.jpeg




posted by Wiz.dog Club at 12:00| 思うこと