2022年02月20日

白か黒か

わかりにくいことばかり書いている、と反省している東村です。

今回は「白か黒か」について簡単に書きます。

何かしらの判断を余儀なくされた時、すぐに「白か黒か」で判断してしまうことがあります。白か黒かを決めてしまえば、その後悩まなくて済むから楽になるんです。

自分でいろんなことを考えていろんなことを確かめて、自分なりの正解を探す作業が重要であることは先回書きました。しかし、どんな事象においても、判断を求められる時は、簡単に正解を導けずに往々にして間違ってしまう作業、何よりも脳を疲労させる作業、を伴います。

だからあまり考えずに自分なりに白か黒を決めれば楽になれるのです。

もちろん、世の中には、白黒をはっきりできる「命題」もたくさんあります。しかし、白黒を明確に判断できない事象もたくさんあります。そんな判断のむずかしい事象に直面した時、自分なりに安易に白黒を判断した事柄については、その判断が揺るがないよう気持ちを引き締め、他人から追及されると、つい、ウソをつき、ごまかし、権威ある他人の解にすがろうとしてしまう傾向に陥ってしまうことがあります。

ドッグトレーナーという仕事をしていると、一般の愛犬家から犬との生活に関する幅広い相談を受ける機会が多くあるでしょう。その場面で、揺るぐことのない命題とただの自分なりの判断を混同すると、結果として、お客様ひいてはその愛犬の生活の質を落としてしまう、そんなリスクが非常に高くなってしまいます。

私は、犬のしつけに関しても健康維持に関しても、真偽の明確な命題はさほど多く存在していないと思います。だから、犬のしつけや健康に関する持論を、自信げに確定的に述べる人の言説を、参考にすることはあっても、手放しで鵜呑みにすることはありません。

もっとも、いわゆる「プロの世界」では、どんな世界でも似たようなものです。

犬のしつけや健康に関する相談に応じる時は、自分なりに判断した白黒を、古今東西人類普遍の正解のごとく他人に押しつけようとするのではなく、その子にとってより正解に近い判断を、さまざまな知見や経験のパーツを組み合わせながら、お客様と一緒に探す作業に汗を流す……それこそが、知見と経験が織りなすプロの技だと思うのです。

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posted by Wiz.dog Club at 09:50| 思うこと