2022年03月17日

自由は幸福を保障しない。

皆さん
こんにちは。ウィジードッグクラブ本部の加藤です。

私は立場上、受講生から犬を迎える時にアドバイスを求められることがあります。
例えば……
「どんな犬種がいいと思いますか?」
「どうやって選べばいいですか?」
「加藤さんはどうやって選びましたか?」

至極当然の質問内容ですよね。皆さんも、何か決断する時や購入する時に、人から意見をもらうことはあると思います。

普段なら私も特に気にもとめないことなんですが、先日読んだ雑誌のコラムにこんな記事が掲載してありました。
そのコラムの書き出しはこうです。
「格差は広がっている。これは所得格差を示す「ジニ係数」に代表されるような、経済的な格差の話ではなく、精神的な格差を主とした現代格差の話だ。」
コラムの中段では、「婚活」や「就活」を例にして、現代格差が広がっていることを示しています。
「婚活」ではマッチングアプリなどの普及に伴い、自由恋愛が加速し「もっといい人がいるのではないか」と言う期待が増し、結果的に結婚できない人が増えている。男性なら圧倒的なお金持ち、女性なら絶世の美女。そんな「一強総取り」の様相を呈している。「就活」ではネットを利用した活動が盛んになり、都市部と地方の格差が少なくなった一方、一部の優秀な学生に内定が集まってしまうと言う格差が生じている。

「自由」の許容範囲が広がったとしても、様々な意味でその「自由」が必ずしも全ての人の「幸福」につながるものでは無いと著者は話しています。
これらのことは今に始まったことではないと思いますが、先述した「犬選び」にも同じようなことが言えるなと思いました。
JKC(ジャパンケネルクラブ)には約200種の犬種が登録されています。世界で見るとその4倍ほどの犬種が存在すると言われています。ペットショップに行けば、数十種類の犬種のパピーが並んでいますし、ネットで犬舎を調べればいくつも検索にヒットすると思います。
だからこそ、「もっといい子がいるのではないか!?」と思ってしますのかもしれません。

実際にこんな声も聞いたことがあります。
「選択肢が多すぎて、なかなか決められません」
「兄妹犬の中で大人しい仔にしたのに、迎えてみたら全然違っていた」
「成長しても小型って聞いていたのに、みるみる大きくなってしまいました」

選択肢が多いことは悪いことではありませんが、後で「やっぱり、別の子が良かったかも……」なんていう後悔につながるかもしれませんよね。犬は返品なんてできませんから、そこはもう覚悟を決めていただくしかありませんが。

ちなみに私の場合は、選択肢はなく決めてしまったのでなんとも言えません(笑)

さらにこのコラムではある漫画の内容を引き合いに出し、こんな言葉を残しています。
「身の丈にあったところでほどほどに収まることが大事。」

高みを目指すことはとても素晴らしいことだと思います。
ただそれが、行き過ぎてしまうと本末転倒にもなりかね無い。
それに人間は欲張りですから、どこまで行っても高いところを目指してしまうのかもしれません。

高みを目指しつつ、たまにはちょっと休憩してもいいのかなと。
休憩がてら、少し後ろを振り返ってみて、それまでの軌跡を見てみると違う気づきがあるのかもしれません。
「自由」であるからには進むことも止まることも、引き返すことも自由なはずです。

「自由」と言う概念に縛られないように気をつけたいと思った出来事でした。
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posted by Wiz.dog Club at 12:00| 思うこと