皆様こんにちは。
今日は島本が担当します。
「ドッグトレーナーやドッグセラピストの仕事は本当に素晴らしい仕事。だから誇りを持ってほしい!」
12月10日(土)ウィジードッグクラブのトレーナーとWDA受講生を対象に「対話力を高める講習会」を開催しました。
講師は、目白大学名誉教授で、現在、金沢学院大学で教鞭をとられている学校教育学博士の多田孝志先生です。
冒頭の言葉は多田先生が言われたことです。
冒頭の言葉を聞くと、対話力とは無関係に思いますが、多田先生は今まで46カ所の国に行き、さまざまな人間と犬の共生を見て、この誇りを持つことが真のプロを育て、素晴らしい対話につながると考えられたそうです。
海外の事例では、イギリスにアニマルポリスがあることや、ドイツでは犬と一緒に電車に乗車できること。また、デンマークはICT教育(パソコンなどを使って教育をデジタル化していくこと)が盛んな国ですが、ICT教育に偏り過ぎるとコミュニケーションの臨機応変さなどを育てることができないなどが指摘されており、動物や自然とふれあう教育が取り入れられていることなどを話してくださいました。
このような欧米の犬(動物)との共存社会を話していただき、ドッグトレーナーやドッグセラピストの存在意義はとても高い。だからこそ、日本はまだまだかもしれないが、プロとしての誇りを持ってほしい! その為には、犬の知識を豊富に持つこと、たくさんの体験をすることが必要で、それらを分かりやすく相手に伝えるようになってほしい。それができれば、日本の犬との共存社会をより良くすることができると言われていました。
そして、分かりやすく伝えることが「対話」であり、その対話の力を高めるためには、相手の言葉や質問に耳を傾けること、自身が粘り強く説明すること、臨機応変に対応する意識を持つことなど「豊かな人間性」が必要と対話の本質をお話してくださいました。
今回の対話は人間同士の話でしたが、犬との関わりにも大いに当てはまることだと思いました。
ドッグトレーナー・ドッグセラピストは犬のココロの代弁者でいる必要があると私は思っています。犬の表情や行動に対して注意深く目を向け、犬が理解するまで粘り強く理論的に、時には直感的に伝えていく。
そう考えると、今回学んだ対話論は全ての生き物の本質で引いては生物多様性につながっていくのかもしれません。
なにやら話のスケールが大きくなってきてしまいました…。
今回、現場とオンライン合わせて約40名のウィジードッグクラブのドッグトレーナー、ドッグセラピストとWDA受講生が参加されが、少しでも学びになってもらえればと思います。
今後も、こういった機会を作っていきたいと思います。