2022年07月03日

「怒り」をコントロールする

今回は、島本が担当します。


「言葉の通じない動物のココロを知るためには、まずは人間同士のコミュニケーションができないと知ることは無理だよね!」


この言葉は、コミュニケーション論を研究しているとある大学教授から言われた言葉です。


なるほど!確かに!


動物は言葉が通じないから人間はいかようにも都合の良いように解釈をする。

だからこそ、人間には相手の気持ちを理解する為の想像力や観察力等…

つまり配慮や察する力等が大切です。

積極的に相手(人)を知ろうとする姿勢の人は、相手の色んな反応を想像し、観察し、思ってもみない反応等を経験しているからこそ、言葉の通じない動物に対しても配慮や察する力等を働かせることができるということですね。


116_large.jpg


そのコミュニケーションですが、いつの時代もどうすれば円滑にすることができるのか? が課題です。

中でも、時にはお互いのコミュニケーションや関係性を潰してしまう「怒り」という感情をどう考えればいいのか? ということが人々の間で度々議論されています。


この「怒り」、昔から多くの人々が頭を悩ませてきたようです。

ローマ帝国時代の哲学者が「怒りは人の狂気で無くす必要がある」とか、古代中国の皇帝が側近に「怒らないようにするから、どんどん私の悪いところは注意してね」と言っている文献も残っています。面白いですね。


さて、皆さんはアンガ−マネジメントと言うのはご存知でしょうか? 

1970年代にアメリカから始まり「怒り」をコントロールすることでコミュニケーションを円滑にしていこうとする心理トレーニングです。


アンガ−マネジメントは怒らないことを学ぶのではなく、怒る必要のある時は後悔しないように怒る。ただ、その時に自身の『〜であるべき』という一方的な価値観を押し付けていないか? 怒りの原因になる感情は何なのか? その問題は重要なのか? 解決できることなのか? を客観視します。その上で自身の気持ちをきちんと伝え、かつ相手との関係も潰さないようにコミュニケーションを進めていきます。

ウィジードッグクラブではこのアンガーマネジメントがしつけ教室において、ドッグセラピーの現場において、大いに役立つものであると考えました。


そこで2022630日に、一般社団法人アンガ−マネジメント協会の講師を招き、ウィジードッグクラブのトレーナーとウィジードッグアカデミーの受講生に、「怒り」についてのオンライン講習会を開催しました。


アンガー1.jpg



参加者は50名以上。怒りについてのワークフレームや怒りのしくみ、怒りの正体、3段階の怒りのコントロール方法を学びました。


今回の講習会を通して私は、自身のココロを知り、相手の気持ちを尊重する、その上で必要であれば自身の想いをしっかりと伝える、決して感情に振り回されないこと、そこにこのアンガ−マネジメントの本質があると学びました。


ドッグトレーナー・ドッグセラピストは、犬の立場に立つことが大切です。

でも、飼い主様やドッグセラピー参加者様の気持ちにも寄り添わなければ、犬と人を笑顔にすることはできません。


この本質を知り、コミュニケーションを大切にする、その姿勢が言葉の通じない犬との関係性をもっともっと豊かにしていくのだと思います。


ウィジードッグクラブ・アカデミーでは、今後も機会があれば、このような講習会を開催していきたいと思います。



posted by Wiz.dog Club at 17:32| 思うこと

2022年06月29日

新しい施設でのドッグセラピー訪問

皆様、こんにちは!ウィジードッグアカデミー本部の石川です。
ブログを書くのは約半年ぶりなのでお久しぶりです!もしくははじめまして!

さて、本日6/29(水)に初めての施設様にドッグセラピー訪問してきました。
私達のドッグセラピー訪問施設は高齢者施設様に伺うことが多いのですが、本日は「緩和ケア」を目的としている施設様への訪問でした。
定義が異なるようですが、少し前だと ホスピス と呼ばれていた場所です。
3769.jpg

ガンや病気を抱えている方たちを対象に、個室訪問とホールでのアクティビティの2本立てのセラピーの予定です。
私とパートナーのファン。そしてロイヤルホームセンター南千住店で活躍していてドッグセラピストでもある
平野トレーナーが参加してくれました。
3767.jpg

まずは個室訪問から。全8部屋にお伺いしました。
病状や状態は皆様様々でしたが、基本的にはベッドの上で寝ている方が多く、起き上がることも難しい状況であり、
言葉でのコミュニケーションは取ることができないことほとんどでした。
目線に入るようにファンの顔を近づけさせていただき、スタッフ様のフォローもありながら手先にファンの体が触れるようにさせていただきました。
喜んでいたのか、はたまた少し怖かったり嫌だったのか、、、感情は経験の浅い私には読めないことも正直ありましたが
呼吸や目線、口の動き、目の見開きなどで反応があることはありました。

以前にシェルティーを飼っていたという女性の方がいて、そのご家族様からファンがとっても似ていると教えてくれました。
涙を浮かべて喜んでいただき、女性の方の娘さん、お孫さんとファンで一緒に集合写真を撮影。
とても喜んでいただけて嬉しかったです。

個室訪問終了後、続いては車いすなどで移動できる方達にはホールに集まっていただきアクテビティの時間です。
ふれあいの時間、キャッチボール、ドッグダンスの披露やミルクやりなどをさせていただきました。

多くの方にご参加いただきましたが1名の男性の方とのお話を記載したいと思います。
アクテビティの準備している時間からずっと端にいる男性の方がいました。
ファンがご挨拶で近づくたびに 「かわいがると離れるのが嫌になるんだよ」と言って少し触るのをためらっていました。
過去に愛犬との別れがあったことがスタッフ様とのお話から推測できました。

全員集まり、セラピーがスタートした後に、最初のふれあいは少しだけなでる程度で同じように接することをすこしためらっていることを感じました。

しかし、その後のキャッチボールの時間では投げてくださる方を挙手で募ったら真っ先にその男性が手をあげて
ファンに向けてボールを投げてくださりました。
そこからファンを触るときの発言が「かわいいな」に変わったのです!

最後まで積極的にプログラムに参加いただき、ホールからの退出も最後の一人になるまで残っていただき
手を振ってまたねをさせていただきました!
3768.jpg

全てのプログラムが終わった後に、施設スタッフ様から
その男性の方が最近調子が思わしくなく、機嫌も良くない状態が続いていたことをお聞きしました。
ファンくんのおかげで久しぶりにしゃべってくれたよ!!と撫でていただいたときには
胸に熱いものを感じました。

目の前にいる方に変化をもたらすことができる。
そんな犬の素晴らしい力を実感しながらもドッグセラピーのやりがいを感じた1日でした!
posted by Wiz.dog Club at 21:58| ドッグセラピー

2022年06月22日

ナッジ理論

皆さんこんにちは。
ウィジードッグクラブ本部の加藤です。

先日のブログで、投票型の吸い殻入れの話をしました。
関連記事を調べていて知ったのですが、あのような手法(考え方)をナッジ理論というようですね。
行動経済学ではよく使われる手法のようです。

「小さなキッカケを与えて、人の行動を変える」というのがナッジ理論。
「ナッジ」とは直訳すると「ヒジでチョンと突く」という意味があるそうです。

人が意思決定をする時にはいくつか癖があり、それを利用して人の行動変容を促していくそうです。
例えば次のような癖、皆さんにもありませんか?
・デフォルトを選びやすい。
・社会規範を感じると、みんなと異なっている状況やマナーに欠ける行動に後ろめたさを感じる。
・「多くの人がそうしている」などの情報があると決断しやすくなる。

DJポリスの名スピーチ。皆さんも覚えているでしょうか。
2013年に行われた、サッカーワールドカップの試合後、多くのサポーターが渋谷駅に集まり大混雑しました。その場で誘導をしていた警視庁の男性隊員は「皆さんは十二番目の選手。日本代表のチームワークでゆっくりと進んでください。」というユニークなスピーチを披露し、無事事故なくその場の収拾したというニュースです。

身近にこういった事はよくあるのかもしれませんね。

私は犬のしつけやトレーニングを考える時に、まずは飼い主のことを考えてプランを組み立てます。これは犬のことは考えなくて良いという意味ではありません。しつけやトレーニングは犬が勝手にするものではなく、あくまで飼い主が主体性を持ってやるべきだと考えているからです。
その上で、「どうしたらこの飼い主は実行してくれるだろうか?」と頭を悩ませることもしばしば。。そんなときこのナッジ理論を活用できたるかも……と思いました。
でも考えすぎると、セールストークのように胡散臭くなりそうですのでほどほどにですね。

今回ナッジ理論を調べている時に「仕掛学」という考え方を知りました。ナッジ理論と似ていますが、異なる考え方の仕掛学。
これも面白い内容でしたので、またの機会に書きたいと思います。
posted by Wiz.dog Club at 12:00| 思うこと